
マセラティSUVの値段は?新車価格と中古相場を徹底解説
マセラティのSUVに興味があるけれど、値段がどれくらいかかるのか正直わからない…そう感じている方は多いんじゃないかなと思います。グレカーレとレヴァンテという2つのモデル名は知っていても、実際の新車価格や中古相場、さらには維持費・タイヤ代・ブレーキ費用まで含めたトータルコストを把握している方は少ないですよね。私は元ディーラーの工場長・自動車整備士として長く高級輸入車に関わってきましたが、「マセラティSUVって実際いくらかかるの?」という質問を本当によく受けてきました。
この記事では、マセラティSUVの値段として知っておくべき新車価格のグレード別比較から、グレカーレとレヴァンテの中古相場と値落ちしやすい理由、維持費の現実、認定中古車と一般中古車の選び方、購入前に確認すべきチェックリストまで、できるだけわかりやすくまとめました。読んでいただければ、後悔しにくい判断ができるようになると思います。なお、費用・価格・ローン条件などは時期や販売店によって異なります。最終的な購入判断は必ず正規ディーラーや専門家にご相談ください。
- マセラティSUVの新車価格とグレカーレ・レヴァンテのグレード別の値段の目安
- 競合高級SUVとの価格比較と、ローン・リースで乗る際の月額イメージ
- 中古で値落ちしやすい理由と、グレカーレ・レヴァンテ中古相場の実態
- 維持費・認定中古車の選び方・購入前に確認すべきポイント一覧
マセラティSUVの値段と新車価格を解説
まずはマセラティSUVの新車価格をしっかり把握しておきましょう。グレカーレとレヴァンテでは価格帯が大きく異なり、同じモデルのなかでもグレードによってかなりの幅があります。「なんとなく高そう」というイメージだけで終わらせず、数字で理解しておくことが検討の第一歩です。ここでは2026年時点の情報をもとに、グレード別の新車価格と各モデルの特徴を解説します。
グレカーレのグレード別新車価格
グレカーレは、マセラティSUVのラインアップのなかで、現代的なデザインと扱いやすいサイズ感が特徴のミドルサイズSUVです。日本市場では2023年の本格デリバリー開始以降、マセラティの主力モデルとして位置づけられており、2025〜2026年にかけてもラインアップのアップデートが続いています。
グレカーレのグレード別新車価格の目安は以下のとおりです。価格はあくまで参考値であり、オプション装備や諸費用は別途かかります。正確な価格は必ずマセラティ正規ディーラーにご確認ください。
| グレード | 新車価格の目安 | エンジン・主な特徴 |
|---|---|---|
| ESSENZA | 990万円〜 | マイルドHEV、エントリーモデル |
| GT(ベースグレード) | 1,065万円〜 | マイルドHEV、標準装備モデル |
| Modena | 1,178万円〜 | スポーツ志向の上位グレード |
| Trofeo | 1,711万円〜 | V6ネットゥーノ、最高出力530ps |
グレカーレの大きな特徴は、マセラティとして比較的エントリーに近い価格帯から選べることです。ESS ENZAやGTは990〜1,065万円からとなっており、マセラティとしては「手が届きやすい」部類に入ります。とはいえ国産SUVとの比較では依然として高額なので、諸費用・保険料・維持費もセットで計算しておくことが大切です。
グレカーレのコンセプトは「The Every day Exceptional(毎日が格別)」。33インチ以上の大型ディスプレイ、マセラティらしい時計(現行はデジタル化)、高品質レザーシートなど、日常使いしながら本格的なマセラティの世界観を体感できるのが魅力です。サイズもレヴァンテより一回り小さく、日本の駐車場事情にも比較的対応しやすいかなと感じています。
上位グレードのTrofeoには、マセラティMC20譲りのV6「ネットゥーノ」エンジンが搭載されています。最高出力530psというパワーは、SUVでありながらスーパースポーツに迫る性能で、マセラティらしい刺激的なドライビング体験が楽しめます。
最新のグレード情報や価格は、必ず(出典:マセラティ公式「グレカーレ」)でご確認ください。
グレカーレの2025年マイナーチェンジについて
グレカーレは2025年にマイナーチェンジを実施し、ラインアップ構成や装備内容が変更されています。中古車を検討する際は、マイナーチェンジ前後で装備や価格が異なる点に注意してください。
レヴァンテのグレード別新車価格
レヴァンテは、マセラティ100年以上の歴史のなかで初めて投入されたSUVです。2016年の発売以来、大型SUVとしての存在感と、マセラティらしい色気あるデザインで高い評価を受けてきたモデルです。ただし、レヴァンテは2024年9月をもって新車のオーダー受付が終了しており、現在は正規ディーラーの残在庫のみの販売となっています。新車での購入を希望する場合は、在庫状況を早めに確認する必要があります。
レヴァンテのグレード別新車価格の目安は以下のとおりです(残在庫車両のため、現地状況によって価格・グレードが異なる場合があります)。
| グレード | 新車価格の目安 | エンジン・主な特徴 |
|---|---|---|
| GT | 1,318万円〜 | L4・AWD(全輪駆動) |
| Modena | 1,743万円〜 | V6・AWD、スポーティ上位仕様 |
| Trofeo | 2,192万円〜 | V8・AWD、580ps、0-100km/h 4.1秒 |
レヴァンテの魅力は何と言っても堂々たるボディサイズと圧倒的な存在感です。全長5,020mm・全幅1,985mmというサイズは、街中でも高速道路でも、見る人の視線を集めます。特にTrofeoに搭載されるV8エンジン・580psは、スーパースポーツカーに匹敵するほどの性能で、アクティブエアサスペンションや全輪駆動システムと組み合わさり、高性能SUVとしての完成度は非常に高いです。
レヴァンテはグレカーレとプラットフォームが異なり(マセラティ・ギブリと共通)、より伝統的な大型SUVの乗り味を持っています。「マセラティのSUVに乗っている」という満足感を最大限に味わいたい方には、レヴァンテは依然として非常に魅力的な選択肢です。
レヴァンテの新車受付は終了しています
レヴァンテは2024年9月に新車オーダー受付を終了しており、国内正規ディーラーの在庫限りとなっています。新車での購入を希望する場合はディーラーへ在庫確認を急いでください。中古での購入を検討している方にとっては、今後流通量が増える可能性もあり、狙い目の時期になるかもしれません。
グレカーレとレヴァンテの違いと選び方
グレカーレとレヴァンテ、どちらを選ぶべきか迷う方は非常に多いです。結論から言うと、使い方とライフスタイルで選ぶのが正解かなと思います。どちらもマセラティらしさは持っていますが、サイズ感・価格帯・新車での入手しやすさ・中古の値ごろ感など、実際の選び方のポイントはかなり異なります。
サイズで比較すると、グレカーレは全長4,846mm・全幅1,948mm・全高1,670mmで、レヴァンテより全長で約170mm、全幅で約40mm小さくなります。数字だけ見ると大した差ではないように感じますが、日本の立体駐車場や狭い駐車スペースでは、この差が実際の使い勝手に大きく影響します。はじめてのマセラティSUVとして選ぶなら、グレカーレの方が現実的かなというのが正直なところです。
| 比較項目 | グレカーレ | レヴァンテ |
|---|---|---|
| ボディサイズ | 全長4,846mm(コンパクト寄り) | 全長5,020mm(大型) |
| 新車価格 | 990万円〜(現行販売中) | 1,318万円〜(残在庫のみ) |
| エンジン | L4〜V6(最大530ps) | L4〜V8(最大580ps) |
| 日常使いのしやすさ | ◎ サイズ感が扱いやすい | ○ 大きめだが慣れてしまう |
| 存在感・迫力 | ○ スタイリッシュで現代的 | ◎ 圧倒的な重厚感 |
| 中古での値ごろ感 | △ 比較的高値傾向 | ◎ 値落ちしやすく狙い目 |
| 新車での入手しやすさ | ◎ 現行販売中 | △ 残在庫のみ |
グレカーレはより現代的でシャープな印象、レヴァンテはより伝統的でどっしりとした重厚感があります。実際に乗り比べると、エンジンサウンドや走りの質感は両者でかなり異なります。どちらもマセラティらしい高揚感のある走りは共通していますが、雰囲気の違いは明確です。
可能であれば、購入前に両モデルを試乗することを強くおすすめします。カタログや記事の情報だけでは伝わらない「乗り味」と「雰囲気」が、マセラティSUVを選ぶうえで最も重要な判断材料になると思いますよ。
競合高級SUVとの価格比較
マセラティSUVを検討している方は、同じ価格帯の競合車種と比較している方も多いと思います。グレカーレはポルシェ マカンやBMW X5と競合する価格帯、レヴァンテはポルシェ カイエンやレンジローバー スポーツと肩を並べる位置づけです。
| 車種 | 新車価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| マセラティ グレカーレ GT | 1,065万円〜 | イタリア製、デザイン独自性◎ |
| ポルシェ マカン(ガソリン) | 約892万円〜 | ドイツ製、スポーツ性・リセール◎ |
| BMW X5 | 約1,046万円〜 | ドイツ製、実用性・快適性重視 |
| メルセデス・ベンツ GLE | 約1,098万円〜 | ドイツ製、安全装備・乗り心地重視 |
| マセラティ レヴァンテ GT | 1,318万円〜 | イタリア製、大型・存在感◎ |
| ポルシェ カイエン | 約1,064万円〜 | ドイツ製、走行性能・リセール最高峰 |
| レンジローバー スポーツ | 約1,700万円〜 | 英国製、オフロード性能・高級感◎ |
こうして比較すると、マセラティSUVは価格帯としてはドイツ系プレミアムSUVと競合しています。ドイツ車と比べたときのマセラティの最大の強みは、イタリアンデザインの独自性とブランドの希少性です。街中で同じ車とすれ違う機会が少なく、「他の人と同じ高級SUVには乗りたくない」という方に特に刺さるポイントかなと思います。
一方で、リセールバリュー(売却時の残価)を最重視するならポルシェやBMWの方が有利な傾向があります。マセラティは中古になると値落ちしやすく、新車購入後のリセールは期待しにくい面があります。購入前にはトータルコスト(車両価格+維持費+売却時の価値)で比較することをおすすめします。
価格はあくまで参考値です
掲載している価格はいずれも参考値であり、オプション装備・諸費用(登録費用、保険料など)は含まれていません。実際の乗り出し価格は各販売店にてご確認ください。また、ポルシェ・BMW・メルセデスの価格も変動しますので、比較検討の際は最新情報をご確認ください。
ローンやリースで乗る場合の月額目安
マセラティSUVの新車価格は1,000万円〜2,000万円超えという高額ですが、現金一括で購入する方ばかりではありません。ローンや残価設定型ローン、カーリースを活用することで、月々の支払いとして計画的に乗る方も増えています。
ただし、月々の支払い額だけで判断するのは非常に危険です。マセラティのような高級輸入車には、車両代以外にタイヤ代・ブレーキ費用・車検費用・保険料・消耗品交換費用がかさみます。月額の安さだけに目を向けると、トータルコストで大きく後悔することになりかねません。
ローンが向いている人
長く所有したい方、走行距離が多い方、車を自分の資産として所有したい方にはローンが向いています。残価設定ローンを使えば月々の負担を抑えることもできますが、契約満了時に残価精算が発生する点・走行距離制限がある点・車両の状態条件がある点など、注意すべき事項を事前に理解しておくことが重要です。
リースが向いている人
数年ごとに乗り換えたい方、法人や個人事業主として経費処理を考えている方、毎月の費用を定額で管理したい方にはリースが選択肢になります。ただし、カーリースには走行距離制限・原状回復条件・中途解約の難しさなど、注意すべき点もあります。リースの仕組みと向き不向きについて詳しく知りたい方は、カーリースは貧乏人向け?やめとけと言われる理由と向いている人を解説もぜひ参考にしてみてください。
月額シミュレーションは必ずディーラーで確認を
ローン・リースの月額は頭金・残価率・金利・リース期間によって大きく変わります。具体的な月額シミュレーションは、正規ディーラーやファイナンス会社に相談するのが一番です。「月々〇万円で乗れる」という広告コピーだけで判断せず、総支払額と維持費をセットで試算することをおすすめします。
マセラティSUVの中古の値段と注意点
マセラティSUVの新車価格はハードルが高いですが、中古市場では大きく値段が下がっている車両も存在します。「新車は無理でも中古なら現実的かも」と感じている方に向けて、グレカーレとレヴァンテの中古相場、値落ちしやすい理由、維持費の現実、そして後悔しない選び方のポイントをまとめます。中古車は個体差が非常に大きいため、必ず現物確認・整備履歴の確認を行ってから購入を判断してください。
グレカーレ中古相場と値落ちの傾向
グレカーレは2023年から本格的なデリバリーが始まった、比較的新しいモデルです。そのため2026年時点の中古市場では、年式が新しい車両や低走行車はまだ高値で推移している傾向があります。レヴァンテほど値落ちが激しくない分、「安くなったグレカーレを狙う」というよりは、「状態のいい個体をしっかり選ぶ」という姿勢が重要です。
グレカーレ中古の価格帯の目安(2026年時点の一般的な参考値):
| 条件の目安 | 中古価格の目安 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 認定中古車・低走行 | 900万円〜1,400万円前後 | 保証付きで安心感あり |
| 一般中古車・2〜3年落ち | 700万円〜1,100万円前後 | 整備履歴の確認が必須 |
| 一般中古車・走行距離多め | 600万円〜800万円前後 | 消耗品の状態に細心の注意 |
グレカーレはまだ市場に出回っている年数が短く、流通台数も多くないため、値落ちのペースは比較的緩やかです。レヴァンテと比べると中古での「お買い得感」は薄いかもしれませんが、その分、車両の状態が良い個体が多い傾向があります。
グレカーレを中古で狙う場合は、正規ディーラーの認定中古車を優先的に検討することをおすすめします。認定中古車であれば、マセラティ基準の整備が施されており、保証も付帯されているため、初めてマセラティを購入する方でも安心感が格段に違います。保証の有無と保証範囲は必ず確認しましょう。
また、グレカーレは2025年のマイナーチェンジ実施により、それ以前と以降のモデルで装備内容が異なります。インフォテインメントシステムの仕様やグレード構成に変更があるため、中古で購入する際は年式・グレード・装備を丁寧に確認することが大切です。
グレカーレ中古を探すときのコツ
グレカーレの中古車は、認定中古車・一般中古車ともに在庫が限られています。希望する年式・グレード・カラーがある場合は、複数のディーラーや中古車サイトをまたいで検索することをおすすめします。条件を明確にしたうえで専門店に相談すると、よい個体を紹介してもらえることもあります。
レヴァンテ中古が安くなりやすい理由
レヴァンテの中古相場は、グレカーレと比較して値落ちが大きい傾向があります。カーセンサーのデータによると、レヴァンテの中古車平均価格はおよそ500万円台とされており、グレードや年式によっては300万円台から流通しているケースもあります。新車時の価格が1,318万円〜2,192万円であることを考えると、非常に大きな値落ちと言えます。
レヴァンテが中古で値落ちしやすい主な理由を整理すると、以下のような要因があります。
理由①:維持費・故障への不安イメージが強い
マセラティ、特にレヴァンテはイタリア製高級車というブランドイメージから、「故障しやすい」「修理代が高い」という印象を持つ人が多くいます。実際、部品代は高額で、国内在庫がない部品は海外から取り寄せる必要があるケースもあります。日本車やドイツ車のように即日〜数日で届くケースは稀であると考えておいた方がいいでしょう。こうした維持費への不安が中古購入層の購買意欲を下げ、価格の下落につながっています。
理由②:新車受付がすでに終了している
レヴァンテは2024年9月に新車オーダー受付を終了しています。生産・販売の終了が見えているモデルは、将来的な部品供給や保証体制への懸念から、価格が下がりやすい傾向があります。
理由③:リセール重視のオーナーが早めに手放す
新車で購入したオーナーが、一定の年数を経て乗り換える際に手放します。リセールバリューを重視する購入層が早めに売却することで、中古市場への流通量が増え、価格が下がりやすくなります。
理由④:中古購入層がドイツ車やレクサスに流れやすい
同価格帯のドイツ系高級SUVやレクサスLXなどは、信頼性やリセールへの安心感から中古購入層に選ばれやすい傾向があります。マセラティという選択をできる層が限られているため、相対的に価格が下がりやすくなります。
「安い=お得」とは限らないことを強く意識してください。車両価格が安くても、タイヤ代・ブレーキ費用・車検費用・保険料は高級車基準です。安くなった価格に加えて、年間維持費も計算に入れたうえで判断することが本当に重要です。
相場より極端に安いレヴァンテには要注意
状態のよいレヴァンテは中古でも非常に魅力的な選択肢です。ただし、相場より明らかに安い価格の車両には、整備不良・修復歴・保証なし・部品の劣化が進んでいる可能性があります。価格だけでなく、整備履歴・保証内容・販売店のマセラティへの対応力を必ず確認してください。
維持費・タイヤ・ブレーキ費用の現実
マセラティSUVの値段として考えるべきは、車両価格だけではありません。購入後にかかる維持費こそ、長く所有するうえで最も重要な視点です。元整備士として正直にお伝えすると、マセラティSUVの維持費は決して安くありません。中古で車両を安く入手できたとしても、維持にかかるコストは1,000万円超えの高級輸入車基準のままです。
タイヤ代
グレカーレ・レヴァンテともに車重があり、装着されるタイヤサイズも大径になります。グレードや仕様によっては20〜22インチの大型タイヤを装着しており、1本あたりの価格は3万円〜6万円以上になることも珍しくありません。4本交換で15万円〜25万円以上になるケースもあるため、中古購入前にタイヤの状態(残り溝・製造年・ひび割れ・偏摩耗の有無)は必ず確認しましょう。交換が近い状態のタイヤが装着されていれば、その費用を値引き交渉の材料にすることもできます。
ブレーキ費用
高重量のSUVはブレーキへの負担が大きく、ブレーキパッドやローターの消耗が早い傾向があります。特にスポーツ走行や高速走行が多かった個体は要注意です。ブレーキパッド交換の費用は前後で数万円〜十数万円、ローター交換が必要になると20万円以上かかるケースもあります。整備記録簿でブレーキ関係の交換履歴を確認しておきましょう。
車検・定期点検費用
マセラティの車検や定期点検は、正規ディーラーや専門店での実施が推奨されます。費用の目安としては、車検で20万〜40万円程度、定期点検でも数万〜十数万円かかるケースがあります(車両の状態・実施内容によって大きく変わります)。また、エアサスペンション装備車はその維持費も別途考慮が必要です。
保険料
車両価格が高い分、車両保険の保険料も高くなります。年間の任意保険料が30万円以上になることも珍しくなく、年齢や等級によってはさらに高額になる場合があります。購入前に必ず保険料の見積もりを取っておくことをおすすめします。
故障時の診断・修理費用
マセラティは専用の診断機やブランド知識が必要になる場面があります。一般的な中古車店では、トラブル発生時に対応できない可能性があります。元整備士目線で言えば、マセラティSUVは「どこで買うか」以上に「どこで整備してもらうか」が非常に重要です。購入前に、近くにマセラティを診られる正規ディーラーや専門店があるかを確認しておきましょう。
年間維持費の目安(参考値)
マセラティSUVの年間維持費は、あくまで目安として100万円以上を想定しておくのが現実的です。タイヤ代・ブレーキ・車検・保険料・税金・燃料代・定期整備費をトータルで計算し、余裕のある予算を組んでから購入判断することが大切です。具体的な維持費の見通しは、正規ディーラーや専門家にご相談ください。
認定中古車と一般中古車の違いと選び方
マセラティSUVを中古で購入するなら、「認定中古車」か「一般中古車」かの選択が非常に重要です。特にマセラティのような高級輸入車は、購入後のサポート体制が所有満足度に大きく影響します。価格だけで判断せず、「安心して長く乗れるか」という視点で選んでほしいなと思います。
認定中古車とは
マセラティの認定中古車は、正規ディーラーがマセラティ独自の点検基準をクリアした個体に対して整備・保証を付帯したものです。メーカーが定めた基準での整備が施されており、保証範囲・保証期間が明確なため、初めてマセラティを購入する方にとっては非常に安心感があります。マセラティ公式サイトでも「認定中古車」に関する情報が掲載されており、ディーラー在庫の確認もできます。
| 比較項目 | 認定中古車 | 一般中古車 |
|---|---|---|
| 価格 | 割高になりやすい | 安価な場合がある |
| 保証 | メーカー基準の保証あり | 店舗によって大きく異なる |
| 整備品質 | 正規ディーラー基準 | 要確認(店舗差あり) |
| 整備履歴 | 追跡しやすい | 不明な場合も多い |
| 向いている人 | 初めての方・安心重視の方 | 車の知識がある方・価格重視の方 |
一般中古車が必ずしも劣るわけではありません。マセラティ・イタリア車に強い専門店が丁寧に仕上げた個体や、整備記録が揃っている保証付き車両であれば、一般中古車でも十分に検討できます。ただし、「安いから」という理由だけで選ぶのは危険であり、保証の有無・整備履歴の有無・販売店のマセラティへの対応力を必ず確認してください。
また、販売店選びも非常に重要です。マセラティは一般的な中古車店では、専用診断機や技術的な知識が不足している場合があります。故障やトラブルが発生したときに対応できる体制が整っているかを、事前に確認しておくことが、安心して所有するための重要なポイントです。
初めてのマセラティSUVは認定中古車から検討しよう
「安い一般中古車」と「少し高い認定中古車」で迷うなら、初めての方には認定中古車をおすすめします。車両価格の差が保証・安心感・整備品質につながります。一般中古車を選ぶ場合でも、保証内容と整備履歴を必ず確認してから決断してください。
購入前に確認すべきチェックリスト
マセラティSUVを中古で購入する前に、以下のポイントを必ず一つひとつ確認してください。中古車は同じグレード・年式でも個体差が非常に大きく、状態が全く異なるケースがあります。「後悔しない中古車選び」のためには、面倒がらずに丁寧に確認することが本当に大切です。
マセラティSUV中古購入前チェックリスト
- 認定中古車かどうか(マセラティ正規ディーラー基準かを確認)
- 保証期間と保証範囲(何がカバーされているかを具体的に確認)
- 整備記録簿の有無(定期点検の記録がきちんと残っているか)
- 正規ディーラーでの整備履歴(ディーラー整備の有無)
- タイヤの状態(残り溝・製造年・ひび割れ・偏摩耗の有無)
- ブレーキパッド・ローターの残量と交換履歴
- エンジンオイル漏れ・冷却水漏れの有無
- 警告灯の点灯履歴(専用診断機での確認が理想)
- エアサスペンションの動作確認(装備車の場合)
- 電装系(エアコン・オーディオ・パワーシートなど)の動作確認
- 修復歴の有無(事故歴がある場合は詳細を確認)
- 車両保険料の事前見積もり(購入前に保険会社に確認)
- 近くにマセラティを整備できる正規ディーラーや専門店があるか
- 購入後の相談・サポート窓口が明確かどうか
これらをすべて確認してから購入する手間を惜しまないことが、長く安心してマセラティSUVを所有するための近道です。特に整備記録簿の有無・保証内容の確認・診断機で警告灯履歴を確認することは最優先で行ってください。
また、マセラティSUVへの乗り換えを検討している場合、今乗っている愛車の売却価格を把握しておくことも重要です。下取りに出すだけでなく、複数の買取業者に査定を依頼することで、数十万円の差が出ることもあります。乗り換え前に愛車の相場感を確認しておくと、購入予算の組み立てがしやすくなります。
また、ガソリン車のマセラティSUVと合わせて、高級EVの中古も選択肢として比較したい方には、高級EVの中古はやめとけ?後悔する理由と認定中古車の選び方も参考にしてみてください。
マセラティSUVの値段に関するまとめ
この記事では、マセラティSUVの値段として知っておくべき新車価格・中古相場・値落ちの理由・維持費の現実・認定中古車の選び方まで、私が整備士として実際に感じてきたことも交えながらまとめてきました。最後に要点を整理します。
マセラティSUVの値段まとめ
- 新車価格:グレカーレは990万円〜(ESSENZA)、レヴァンテは1,318万円〜(GT)が目安。レヴァンテは新車受付終了済みで残在庫のみ
- 中古相場:グレカーレは比較的高値推移、レヴァンテは平均500万円台で値落ちしやすい傾向
- 値落ちの理由:維持費・故障への不安イメージ、新車受付終了、リセール重視層の売却が主因
- 維持費:年間100万円以上を想定するのが現実的。タイヤ・ブレーキ・車検・保険・修理費はすべて高額
- 中古選びの基本:認定中古車を基準に、保証・整備履歴・販売店の専門性を確認してから決める
マセラティSUVは、コスパだけで選ぶ車ではありません。イタリア製ならではのデザイン・エンジンサウンド・ブランドの世界観に強い魅力を感じる方にとっては、非常に満足度が高い選択になると思います。一方で、維持費を甘く見て購入すると後悔しやすい車でもあります。
「それでも乗りたい」という強い思いがある方は、ぜひ正規ディーラーへ足を運んでみてください。試乗することで、カタログや記事では伝わらないマセラティSUVの魅力がより鮮明に感じられるはずです。掲載している費用・価格の情報はあくまで参考値です。正確な情報は必ずマセラティ公式サイトや正規ディーラーでご確認ください。最終的な購入判断は、専門家や信頼できるディーラーにご相談のうえ、慎重にお決めください。
また、マセラティSUVと合わせて高級EVも比較検討している方には、レクサスRZの中古は狙い目?価格・バッテリー保証・後悔ポイントを解説もぜひ参考にしてみてください。
